2011年3月15日火曜日

体を温める方法 その2

*震災直後に書いたブログです。アウトドアでお役に立つこともあるかと…


ぞくぞくするような寒気を感じた時は、首の後ろを温めましょう。

火の下に石を埋めておき、熱くなった石を掘り出す
首を前に倒したときにポコっと飛び出す背骨の上にひとつ

そのすぐ下の背骨の脇にひとつずつ
もし石が沢山あったら、両手・両足の裏にひとつずつ

子供のげんこつくらいの大きさの熱い石を乗せてください。

不安感が強いときは、温めた石で背中全体を
丸くなでてもらってください。

通常は上記のエリアをドライヤーで温めると
風邪のひきはじめの治療、予防に効果的です。

なにも手元にないときは、
手で風門付近が赤くなるくらいまで、こするだけでもOKです。


<解説>
中医の治療にも使われている「大椎」と「風門」。

第7頸椎の直下(背骨の上)にある大椎は
高熱を下げる場合にも、冷え性を治療する場合にも使われるツボ。
反対の作用なのでは?と思うでしょうが、それが体の不思議なところ。
自律神経を整える作用があり、中国ではうつ病やパニック障害の治療にも
用いられる、とても重要なツボです。

風門は大椎から背骨2つ分下、指2本分肩甲骨よりにあるツボ。
名前のとおり風の邪気が体に入り込むポイントなので、
ここを温めることによって、風邪(ふうじゃ)と寒邪(かんじゃ)を
追い出すことができます。

風邪椎棘(きょく)突起下の両側1寸半。第二胸椎棘(きょく)突起下の両側1寸半。




体を温める方法 その1

子供のころ震災にあったという中国人から聞いた、体を温める方法です。

炊き出しの際に、小石を埋めておく。
火を消した後に石を掘り出して、お腹に乗せる。
これだけです。

蓄熱してくれる石は、避難所の暖房の助けにもなるのではないでしょうか?
もちろん火の管理とやけどには気をつけてください。

<解説>
中国医学の考え方では、胃腸はもっとも冷えに弱い臓器です。
緊張状態で血行が悪くなっているところに、
外からの冷えが加わると、胃腸が弱り、消化吸収能力が衰えます。

下痢が始まれば、急速に体は消耗します。
体温が下がると免疫力も低下するので、
胃腸を冷やさないことはとても大切です。