震災から2ヶ月。避難所で暮らしている福島の方々の声の一部です。
(放射能について)
「この辺り(南相馬市鹿島)はワリと低いんですよ。山と風の流れで全然違うの。ほら、あっちの山が今日はちょっと霞んでるでしょ。あの辺はちょっと今日は多いかもしれないね」
「もしかしたら帰れるのかもしれない、と思うと、どうしても次を考えられない。
早くはっきりして欲しい」
「国が買い取ってくれるんだったら、すぐ家も土地も売るよ」
(生活について)
「(1歳7ヶ月の子を見て)子供はやっぱり宝だねぇ。ぱあっと心が明るくなる」
「ここではみんなが子供の面倒を見てくれるんで助かってます」
(南相馬の小規模な避難所のお母さん)
*大型避難所のビッグパレットでは、状況が違います。小さな子供のお母さんは周りに気を使うことが多いため、専用のリラックススペースがオープンしていました)
「自分の食べる分の野菜くらいは全部自分で作ってたからね。
ここじゃ、そんなこともできないし…」
「炊き出しのメニューが豊富なのはうれしい。”あてがいぶち”の食事
ばかりじゃつまらないです」
* * *
「でもね、震災がなかったら、知らなかったことがいっぱいあるなって
思うんですよ。人の優しさとか温かさとか、こんなに感じることもなかった
だろうし、あなたともこうして話せることもなかっただろうし…」
なんていうか…なんにも言えなくなってしまいました。
そして、言った言葉は
「また来ます」です。
2011年5月22日日曜日
海もだが、山もどうなるのだろう…
整体をしながらお話をしていると
「今頃は、山に入ってたくさん山菜とってくるんだよ。美味しいよ〜」
と何人もの方が言っていました。そう、このあたりは山菜の宝庫。
「来年は食べられるんかねぇ…」
食べたいですねぇ、ホントに。
足が疲れるというおじさん。
さわってみると、全身の筋肉がものすごくしっかりしています。
「何をされてるんですか?」
「りょうしだよ。地震の時はちょうど山で、イノシシを捌いていたんだよ。
40キロ位のいいやつが、2頭も捕れてね。そのまま山に放ってこなきゃなんなかった」
「あれ?りょうしさんって?」
「イノシシ専門の猟師だよ」
うわ〜、かっこいい!
すっかり漁師さんだと思ってました。
冬の猟の時期で40頭近くのイノシシを捕るのだそうです。
ちなみに昔は犬を使った猟だったけれど、
ワナを使う人が増えてから、犬がワナでけがをするという事故が増え、
やむなく自分もワナ猟に変えたとのこと。
小学校のころに夢中で読んだ「高安犬物語」を久々に思い出しました(*^_^*)
「今頃は、山に入ってたくさん山菜とってくるんだよ。美味しいよ〜」
と何人もの方が言っていました。そう、このあたりは山菜の宝庫。
「来年は食べられるんかねぇ…」
食べたいですねぇ、ホントに。
足が疲れるというおじさん。
さわってみると、全身の筋肉がものすごくしっかりしています。
「何をされてるんですか?」
「りょうしだよ。地震の時はちょうど山で、イノシシを捌いていたんだよ。
40キロ位のいいやつが、2頭も捕れてね。そのまま山に放ってこなきゃなんなかった」
「あれ?りょうしさんって?」
「イノシシ専門の猟師だよ」
うわ〜、かっこいい!
すっかり漁師さんだと思ってました。
冬の猟の時期で40頭近くのイノシシを捕るのだそうです。
ちなみに昔は犬を使った猟だったけれど、
ワナを使う人が増えてから、犬がワナでけがをするという事故が増え、
やむなく自分もワナ猟に変えたとのこと。
小学校のころに夢中で読んだ「高安犬物語」を久々に思い出しました(*^_^*)
胸板の厚いおじいさん、がっしりしたふくらはぎのおばあさん
炊きボラの活動は「炊き出し」と「ボランティア」。
ボランティアは主に瓦礫撤去や泥のかき出しなど。ですが、今回の私の活動は整体。
中国の病院で磨いた中国式マッサージ「推拿」と
タイのワット・ポーとチバソムで学んだ古式マッサージの合わせ技です。
「いいなぁ〜、炊き出し。みんな一緒で楽しそう…」という一抹の淋しさはありますが、
「楽になったよ」と顔がパッと明るくなる様子を見られるのは、なにより嬉しい。
お一人15分程度の限られた時間とはいえ、直接お話が聞けるのも得難い経験です。
はじめは被災地の方の心と体の状態が想像もつかず、
おそるおそるという気持ちもあったのですが、
実際に施術を始めたら、安心感が心に広がりました。
もちろん疲れやコリがあり、ぎゅ〜っと心が固まった後の緊張が体に表れてはいるんですが、”基本的に健康”な方が多いんです。
胸板の厚いおじいさん、がっしりしたふくらはぎのおばあさん(*^_^*)
半分以上の方は”使わなくなったことが原因の疲れやコリ”なので、短時間でもワリと簡単にほぐれていきます。
畑をやったり、山歩きをして山菜を収穫したり、
きちんと体を使って生活を営んでいた人が、
避難所で”何もすることがない”というのはどうしたらいいんでしょう。
「ご飯は食べさせてもらえるし、散歩でもしてって言われるんだけど、なにもないのにただ歩くって言うのもね…」
……ごもっともです……
何を話せばいいのかな?とも考えていたのですが、
福島の方は明るく、話し好きの方が多いんですね。
それなりに修行した私の技より、
お隣の若い女の子とのお話&ハンドマッサージの方が
効き目のありそうなおじさんも多かったような…(´-ω-`)
ボランティアは主に瓦礫撤去や泥のかき出しなど。ですが、今回の私の活動は整体。
中国の病院で磨いた中国式マッサージ「推拿」と
タイのワット・ポーとチバソムで学んだ古式マッサージの合わせ技です。
「いいなぁ〜、炊き出し。みんな一緒で楽しそう…」という一抹の淋しさはありますが、
ひざまずいているのが私です(*^_^*) |
お一人15分程度の限られた時間とはいえ、直接お話が聞けるのも得難い経験です。
はじめは被災地の方の心と体の状態が想像もつかず、
おそるおそるという気持ちもあったのですが、
実際に施術を始めたら、安心感が心に広がりました。
もちろん疲れやコリがあり、ぎゅ〜っと心が固まった後の緊張が体に表れてはいるんですが、”基本的に健康”な方が多いんです。
胸板の厚いおじいさん、がっしりしたふくらはぎのおばあさん(*^_^*)
半分以上の方は”使わなくなったことが原因の疲れやコリ”なので、短時間でもワリと簡単にほぐれていきます。
畑をやったり、山歩きをして山菜を収穫したり、
隣では足浴&手マッサージ |
避難所で”何もすることがない”というのはどうしたらいいんでしょう。
「ご飯は食べさせてもらえるし、散歩でもしてって言われるんだけど、なにもないのにただ歩くって言うのもね…」
……ごもっともです……
何を話せばいいのかな?とも考えていたのですが、
福島の方は明るく、話し好きの方が多いんですね。
それなりに修行した私の技より、
お隣の若い女の子とのお話&ハンドマッサージの方が
効き目のありそうなおじさんも多かったような…(´-ω-`)
固くて冷たい床。未だに緊急避難の状態です@ビッグパレットふくしま 5/15
5月15日ビッグパレットふくしま。
ここは現在でも1,050人の方が暮らしている大型の避難所です。
前日の南相馬は50人×2つの建物という構成。
いわば全員が顔見知りで、そこには疑似家族的な”生活”の雰囲気もあったのですが
ビッグパレットは完全な”避難”所。
3月のさいたまスーパーアリーナと変わらない状況は
ちょっとショックでした。。ここに2ヶ月。。。
人が靴を履いて歩くことしか考えてない床って、固くて冷たいです。
私の活動は整体(中国推拿とタイ古式マッサージのMIX)。
持って行ったヨガマットだけでは、とても寝てもらえるような状況ではないので
段ボールを2枚重ねにした即席マットと、
炊き出し用の荷物をくるんでいた大きな毛布で
どうにか間に合わせました。
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