2011年6月16日木曜日

ふと「雨ニモマケズ」を読みたくなって…


有名な「雨ニモマケズ」。
次の一節が読みたくて、ネットで探してみました。

ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ

何回かボランティア活動に参加していると、
「もっと効率よくやりたい」「こうすればもっと良くなるのに」
といった考えが頭をグルグルし始めて、
つい、自分の立ち位置を見失いがちになります。

「最大限の結果」を求めることはもちろん大切だけど、
泣いたり、オロオロしたり、そうやって心を寄せ続けること。
それを一番大切にしていきたい。

私はたまたま被災地に行く機会に恵まれているけど、
現地には行くことができなくても
情報をくれたり、人とつないでくれる人。
そういう後方支援ってとっても大切デス。

でも、賢治のようになれない私たちは
誰が何をやっていても

「デクノボー」

と誹らないようにしましょうね。
ひ弱な心が折れちゃうから〜(´-ω-`)(T_T)(´-ω-`)





「雨にも負けず」(全文・現代仮名使いバージョン)

雨にも負けず  風にも負けず 
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち
慾はなく 決して怒らず 
いつも静かに笑っている


一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり そして忘れず


野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず 
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい




デクノボーと呼ばれたくはないんだけど、
おおむねそんな感じに、
わたしも
なりたい…

炊き出しの注意


料理の保存のポイント

<調理その1 酢>
味に影響がない程度の量でも強い殺菌効果があるので、できるだけ食材に酢を絡ませる。
(例:ポテトサラダ)
キュウリやタマネギなど中に入れる材料を切ったあと、軽く酢をふる。ポテトをマッシュした段階でも酢を少々。

<調理その2 メニュー>
炒め物よりも煮物が圧倒的にリスクが少ない
*炒めものは空気に触れながらの加熱になるため、具材の芯までは滅菌に必要な温度と時間は火が通らないとのこと


<あら熱の取り方>
食品は可能な限り急冷すること。20℃〜40℃の温度帯で菌は急速に繁殖する。
煮物、汁物は冷えにくいので、シンクに水を張り、鍋を入れる。水の高さを鍋に入っている料理よりも高くするのがポイント。


<パッキング法>
ポテトサラダや水分の少ない煮物、炒め物

1 発泡スチロール容器に氷を敷く
2 二重にしたビニール袋の内側をアルコール除菌する
3 あら熱をとった料理を空気を抜くようにつめ、内側の袋を縛る
4 外側の袋を畳むように折る

*タッパーに入れるよりも、空気を抜ける点、氷に料理が当たる面が増える点で優れている。
                                                    
<現地での再加熱・殺菌>

カレー、汁物などは、具材の芯まで80℃・5分以上加熱しなければならない。沸騰状態を10分が目安。提供直前の一度の火入れでは、十分に加熱できない危険があるため、調理済みの食品は現地で二度火入れをすること

(例:12時提供の場合)
1 到着後10時ごろまでに一度完全に火入れをして滅菌する
2 11時半に再度火入れをする

(カレーの加熱)
一度目の加熱で完全殺菌。この加熱から一度冷める過程で、1割程度水分が抜けて詰まるので、二度目の加熱の際に、鍋底にお湯を足して加熱するとこげない



*いちばん重要なのは、リーダーがすべての料理のチェックをしてGoサインを出すこと。そこが一元管理できていないと「まだ、沸騰してないけど、だいたい温まったし、もう人が並んでるから出さなきゃ」というような状態から事故が起こる。被災者の方々は抵抗力の低下している人も多く、自分の家庭レベルの衛生・殺菌の意識では危険。
その他、トマトソースは菌が繁殖しやすいようだ、という話も。

*現地での調理はできるだけしない。調理場所・提供場所の情報は可能な限り現地の方に写真を送ってもらい、必要な対策を練る。