2011年8月10日水曜日

喜びすぎは体に悪い?〜七つの感情と病気の関係

ストレスが様々な病気をもたらすことは、いまや常識ですが、
中国では昔から7つの感情が五臓のトラブルを招くと考えていました。

それが「七情(しちじょう)」。
「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の7つの感情です。

七情と五臓の関係は

喜 = 心
怒 = 肝
思 = 脾(消化器系) *思=思い悩む
悲・憂 = 肺
恐・驚 = 腎

日々、いろいろな感情をもつのは当たり前ですが、
それがあまりに強すぎたり、
ひとつの感情に長く囚われていると
五臓に悪い影響を与えてしまうのです。

たとえば「喜」。
喜んで何が悪いの?と思うところですが
過剰な喜びは「心」に負担を与えます。

症状は動悸や息切れ、不眠や失神。
ひどい時には精神異常にも。
ファンがコンサートで失神したり、ドキドキ眠れなくなること
などを考えるとわかりやすいですね。


「怒」は「肝」に影響します。
ぐわ〜っと怒って頭に血が上る(気も上る)と、
頭痛やめまい、イライラや目の充血などの症状が現れます。


「思」はロダンの考える人のイメージ。
背を丸くして、ず〜っとあれこれ思い悩み続ける様子。
気の流れが停滞して、消化機能が弱まり、
食欲不振やお腹の張り、軟便などの症状に。


「悲・憂」は「肺」の気を消耗させます。
過度の悲しみや憂いが長引くと、呼吸が浅くなり、
咳やため息、胸苦しさや息切れなどの症状が出てきます。


「恐・驚」。
過度の恐怖や驚きは「腎」の働きを乱します。
恐怖や驚きは腎の気が緩ませるので、
失禁や流産を引き起こします。

虐待を受けている子供の発育が悪いのは、
腎が人の成長や老化と深く関係しているから。
恐怖で白髪が増え、一気に老けてしまうのも同様です。

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