2011年5月22日日曜日

胸板の厚いおじいさん、がっしりしたふくらはぎのおばあさん

炊きボラの活動は「炊き出し」と「ボランティア」。
ボランティアは主に瓦礫撤去や泥のかき出しなど。ですが、今回の私の活動は整体。
中国の病院で磨いた中国式マッサージ「推拿」と
タイのワット・ポーとチバソムで学んだ古式マッサージの合わせ技です。

「いいなぁ〜、炊き出し。みんな一緒で楽しそう…」という一抹の淋しさはありますが、
ひざまずいているのが私です(*^_^*)
「楽になったよ」と顔がパッと明るくなる様子を見られるのは、なにより嬉しい。
お一人15分程度の限られた時間とはいえ、直接お話が聞けるのも得難い経験です。

はじめは被災地の方の心と体の状態が想像もつかず、
おそるおそるという気持ちもあったのですが、
実際に施術を始めたら、安心感が心に広がりました。

もちろん疲れやコリがあり、ぎゅ〜っと心が固まった後の緊張が体に表れてはいるんですが、”基本的に健康”な方が多いんです。
胸板の厚いおじいさん、がっしりしたふくらはぎのおばあさん(*^_^*)
半分以上の方は”使わなくなったことが原因の疲れやコリ”なので、短時間でもワリと簡単にほぐれていきます。

畑をやったり、山歩きをして山菜を収穫したり、
隣では足浴&手マッサージ
きちんと体を使って生活を営んでいた人が、
避難所で”何もすることがない”というのはどうしたらいいんでしょう。

「ご飯は食べさせてもらえるし、散歩でもしてって言われるんだけど、なにもないのにただ歩くって言うのもね…」
……ごもっともです……

何を話せばいいのかな?とも考えていたのですが、
福島の方は明るく、話し好きの方が多いんですね。

それなりに修行した私の技より、
お隣の若い女の子とのお話&ハンドマッサージの方が
効き目のありそうなおじさんも多かったような…(´-ω-`)

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