2011年5月22日日曜日

南相馬と郡山の人たちのつぶやき

震災から2ヶ月。避難所で暮らしている福島の方々の声の一部です。

(放射能について)

「この辺り(南相馬市鹿島)はワリと低いんですよ。山と風の流れで全然違うの。ほら、あっちの山が今日はちょっと霞んでるでしょ。あの辺はちょっと今日は多いかもしれないね」

「もしかしたら帰れるのかもしれない、と思うと、どうしても次を考えられない。
早くはっきりして欲しい」


「国が買い取ってくれるんだったら、すぐ家も土地も売るよ」


(生活について)

「(1歳7ヶ月の子を見て)子供はやっぱり宝だねぇ。ぱあっと心が明るくなる」


「ここではみんなが子供の面倒を見てくれるんで助かってます」
(南相馬の小規模な避難所のお母さん)
*大型避難所のビッグパレットでは、状況が違います。小さな子供のお母さんは周りに気を使うことが多いため、専用のリラックススペースがオープンしていました)

「自分の食べる分の野菜くらいは全部自分で作ってたからね。
ここじゃ、そんなこともできないし…」


「炊き出しのメニューが豊富なのはうれしい。”あてがいぶち”の食事
ばかりじゃつまらないです」

*     *     *


「でもね、震災がなかったら、知らなかったことがいっぱいあるなって
思うんですよ。人の優しさとか温かさとか、こんなに感じることもなかった
だろうし、あなたともこうして話せることもなかっただろうし…」

なんていうか…なんにも言えなくなってしまいました。
そして、言った言葉は
「また来ます」です。

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