2011年5月19日木曜日

4月28日 宮城県七ヶ浜避難所に行ってきました。その4


28日は平日だったので、子供達は学校。
午前中は年配の方だけが残っているようです。
建物の外に出したイスに座り、遠巻きに私たちを見ています。




声をかけていいものか迷っていたところ、
ひとりのおばあちゃんがトコトコと近づいてきてくれました。

「こんにちは!」
「こんにちは。どこから来たの?」
「東京です。今日のお昼はおいしいピザを食べてくださいね」
「ああ、娘や孫がよろこぶねぇ」
「この辺はピザ屋さんってあるんですか?」
「塩釜辺りまで行くとあるんだけど、この辺にはないねぇ」
「今日は世界チャンピオンが焼く、世界一のピザなんですよ!」
「そりゃ楽しみだ」

とってもかわいいおばあちゃん。
でも、できるのは、今日のたった一食を食べてもらうことだけ。


ここならもう宅配便も届くだろう…
「いま、いちばん困っていることは何ですか?
なにか必要なものはありませんか?」

これ、口に出すのは怖い質問です。
困ってることも必要なものもありすぎて、
「言ったらアンタがどうにかしてくれるの?」と言われたら、
どうにもできないものがほとんどなんだから…。
それでも、聞かずにはいられなかった

でもね、その答えがね……

「な〜んにもないよ〜。とおくからアリガトね〜」って

その場では「そう?大丈夫?」って普通に話を続けてたけど、
その後、このときの言葉を思い出すだけで泣いちゃうんだ……。
泣いてる、なう。
いま、これを書いている渋谷の喫茶店なのに^^;


でも考えてみれば、東北の人が初対面の人に
世話になるようなことをいうわけないんだよね。


(番外編に続きます)


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